お客様特集:株式会社MATEC様 シュレッダーダスト

自動車シュレッダーダストをどうするか?

金属リサイクル企業の株式会社MATEC様(以降敬称省略)が、SSIの2軸破砕機と1軸破砕機を設備した最先端のリサイクルプラントでシュレッダーダストをどのように処理しているかをご覧ください。

ASR処理プラント
写真左からSSI2軸破砕機M100SDと1軸破砕機SR900 2台が設置されたASR処理プラント

北海道 – 2024年6月3日 – 2005年に「自動車リサイクル法」が施工されて以来、ELV(End of Life Vehicle)使用済み自動車の適正処理及びリサイクルへの取り組みは、資源循環型社会を推進するために不可欠となりました。そして、この取り組みは産業用破砕機の技術進歩により、飛躍的に向上したのです。

「金属リサイクルのことなら、どんなことでもやる。それが私たちのスタイルです」と語るのは、株式会社 MATECの三津 甲輔 執行役員支店長です。

日本に本社を置く、MATEC社は、資源のリサイクル企業であり、特に使用済み自動車(ELV)の処理を得意としています。自動車シュレッダーダスト(ASR)、またはシュレッダーダストとして知られる、シュレッダー残渣のリサイクルプロセスで、どのように破砕、選別し、資源化回収していくのかがテーマとなりました。これらシュレッダーダスト(ASR)には金属、プラスチック、ゴム、ガラス、繊維、発泡ウレタンなどが含まれています。

シュレッダーダスト(ASR)は、その混合物組成と汚染要因物を含んでいることが課題となり、多種多様な破砕物に経験豊富である破砕機メーカーの選定が必要とされました。そこで、お客様の希望する破砕物に合わせてカスタムメイドする破砕機のメーカーとして日本でも知られるSSIに声がかかり、このプロジェクトの当初からシュレッダーダスト(ASR)の破砕に携わせて頂きました。

ASR破砕前
ASR破砕前

1980年に設立されたSSI社は、自動車リサイクルを含む様々な産業用途の破砕のパイオニアとして、革新的な破砕機を次々と開発してきています。シュレッダーダスト(ASR)における困難な混合成分でも効率的に破砕処理できる技術を持っています。

「SSIのユニークなシュレッダー技術により、これらの困難な破砕対象物を効率的に処理するのに十分強靭なシュレッダーを製作することができます」とアジアセールスマネージャーのリチ・エリスは言います。

ASR破砕後
ASR破砕後

SSIが提案したシュレッダーダスト(ASR)用破砕機は、スタイルと技術革新を備え持っており、この破砕困難な処理物を破砕するリサイクルプラントで圧倒的な違いを見せています。MATEC社の破砕処理プラントでは、2軸破砕機 Dual-Shear®M100SDを1台と1軸破砕機 Uni-Shear® SR900を2台備えており、シュレッダーダスト(ASR)や廃プラを1時間当たり14トン処理することができます。

「私たちの仕事の目的は廃プラスチックフラフ燃料を製造することです。ユーザーは20㎜以下の小さいサイズを必要としていますので、SSI社製の破砕機はこのような破砕処理に最適な装置です。」と三津 執行役員支店長は語る。

自動車業界において、持続可能で効率的な自動車シュレッダーダスト(ASR)の資源化処理は極めて重要です。革新的なリサイクルソリューションの目標を掲げたMATEC社と、破砕機業界トップクラスのSSIのコラボレーションによって、より環境に配慮した未来を推進していきます。

2024年6月