神奈川県川崎市 - 日本ダスト株式会社 様
リサイクルと廃棄物処理業者である日本ダスト株式会社(以下略、日本ダスト)は、今年で創業53年目を迎える。その長い歴史をもとに、豊かな経験と継続的探究で日本のリサイクルを取り巻く新たな状況の変化に、常に柔軟な対応をし続けている。
「日本ダストは創業当初からリサイクルを優先し、時代のニーズと共に成長してきました」と日本ダストの吉野治郎営業本部長は語る。
2023年9月、日本ダストは処理困難物に特化した収集運搬と中間処理施設・リサイクル施設である夜光工場を開設した。プラスチック金属複合物、ホース、漁網などは特殊な取り扱いを必要とする廃棄物である。
夜光工場の関口晴宏副工場長は、「夜光工場は、廃棄物が最終処分場へ運ばれる前に分別破砕処理する中間処理施設です」と説明する。
受け入れた処理物を効果的に選別し、運搬する前に、まずそれを破砕しなければならない。しかし、これらの処理困難物を破砕することは、手間と時間のかかるプロセスであることが多い。
「私たちの以前の工場には2軸破砕機がありました」と吉野治郎営業本部長は語る。
「しかし、その破砕機に投入する前に、大きな処理物は手作業で細断しなければならなく、そして破砕機はよく詰まることがありました。」
この非効率的なプロセスにより当時の日本ダストの処理能力には限界があった。そこで、日本ダストは夜光工場を設計する一方で、より良いシュレッダーソリューションを探しはじめました。いくつかの選択肢を検討した結果、最終的にエンジニアリングとアプリケーションの専門知識で知られる破砕機メーカー、シュレッディング・システムズ社(SSI)に連絡を取った。
「SSIはとても協力的で、私たちの要望を丁寧に聞いてくれました」と吉野治郎営業本部長は言う。
こうした対話の結果、アジア発の革新的な2段式の2軸破砕機M120 EXが誕生した。
このユニークなデザインは、2つの低速、高トルクの2軸破砕機M120の破砕室を積み重ねたものです。2台のM120をコンベアで接続する従来のレイアウトの代わりに、その半分の設置スペースで同じ破砕結果を実現させることができる。
M120 EXの上段の破砕室は一次破砕を行い、投入された処理物を短冊状に破砕し、2台目の破砕室に直接落下させます。下段の二次破砕は次のプロセスの効率的な選別と搬送のために、処理物をより適正なサイズと形状にすることが重要です。2軸破砕機本来の高い処理能力により、1日8時間で最大70トンの処理が可能です。
M120 EXは、SSIの特許技術であるスマートフィード機能を搭載した電動駆動式破砕機です。スマートフィードは、破砕機の電力使用状況を自動的に監視し、性能を最適化します。破砕が難しい物の場合、破砕機は過負荷にならず、最大限の力を使って処理する能力を自己制御します。破砕が容易な物の場合は、生産性を最大化するために速度を上げて処理能力を向上させます。日本ダストのように、1つの施設でさまざまな破砕困難物を処理しなくてはならない企業にとって、このスマートフィードの技術は生産性を維持するために非常に重要です。
「以前はとても苦労した処理物も、今では短時間で破砕できるようになりました」と夜光工場の本間崇臣工場長は言う。
日本ダストは、循環型経済と環境安定の未来に向けた日本の取り組みにおいて、同社や他のリサイクル業者が果たす役割の重要性を認識している。
「私たちのお客様の多くは、“2050年までに二酸化炭素排出ゼロ” に取り組んでいます。」そして、吉野治郎営業本部長はこう結んだ。「リサイクルのニーズは今までにないくらい益々高まってきています。」